日付のデザインテクニックと文字組アイディア

バナーや告知ポスターなどをデザインする際に「開催日時」「募集期間」などの日付表記が入り、日付要素の重要度は高く、デザイン上では目立たせなければならない場合が多いです。

ベタ打ちだと日時の数字がデザインに埋もれてしまうので、少し工夫がほしいところです。

今回は、そんな時に覚えておきたい日付がきちんと強調できる『日付の基礎デザインテクニック』と『日付の文字組アイディアのひきだし』をご紹介していきます!

日付のデザインテクニックとポイント

今回はこちらの日付を題材に作成していきます。

フォントは「ヒラギノ角ゴシック」を使って、ベタ打ちしている状態なので、文字列内で情報が並列なので、日付の数字が立っていない状態になっています。

【Step1】数字を強調する

数字を強調していきます。

サイズ感のバランスは『使用しているフォント』『日付の重要度』『デザイン』によって変わってくるので一概には言えないですが、おおよその基準としては数字を『130〜150%程度大きく』調整することで、数字と年月日の文字とサイズ比でメリハリができるので、数字が目立つようになります。

【Step2】数字を欧文フォントに置き換える

日付デザインの一番のポイントは、数字の部分だけ『欧文フォント』を使うようにしましょう。年月日の表記はそのまま『和文フォント(日本語フォント)』を使うようにしましょう。

今回、日付の数字を【DIN 2014】を使用しています。(DIN 2014はAdobeFontsでAdobeユーザーであれば無料でアクティベートすることが可能です。)

『年月日』はそのまま【ヒラギノ角ゴシック】を使用してしています。

なぜ『数字』と『年月日』のフォントを分けて使わなければいけないかと言うと、和文フォントの数字は、ひらがな/カタカナ/漢字の中に混じっていても違和感ないように設計されているため、和文フォントの数字をそのまま使うと、数字が少し太って見えてしまいダサい要因になってしまうのが大きな理由です。

ひらがなや漢字にあわせて設計されている和文フォントではなく、ローマ字や数字だけで設計されている欧文フォントを使うことで、可読性や視認性を高めるといった効果もあります。(もちろん数字が美しい和文フォントもたくさんあります。)

【Step3】装飾をする

日付の要素の中で「曜日」は重要です。

例えばイベント開催バナーであれば「そのイベントが平日開催なのか、土日開催なのか」、イベントに参加検討しているユーザーからすると気になるポイントの1つですよね。

そのため、曜日をちょっと装飾するだけできちんと目立ち、日付デザインの全体の印象もガラっと変わります。

曜日の装飾は、丸や四角で囲ってみるだけでもいろんなアイディアがあります。デザインに合わせて色々試してみましょう。

【Step4】日付要素の中でメリハリを作る

日付要素の中でも、優先順位を決め、サイズでメリハリを作りましょう。

例えば「『年』の表記は小さくても良いので、月日の表記を大きく目立たせたい」といった場合で、あれば年表記は小さく調整しておきます。

完成

最後に、全体の文字サイズや字間などを微調整して完成になります。

最初のベタ打ちに比べたら、きちんと数字が目立っている日付デザインになっているんではないでしょうか!

日付デザインは、さまざまなシーンや媒体のデザインで使われるので、ぜひ覚えておきたい文字組テクニックです。フォントを変えてみたり、サイズ比を変えてみるだけで、全然印象が変わってくるので、上記を参考に色々試してみてくださいね!

続いては、日付の文字組のアイディアを一部ご紹介します。

日付の文字組のアイディア

ワンパターンになりがちな日付の文字組アイディアをご紹介します!デザインのトンマナに合わせた文字組ができるように、アイディア引き出しを持っておくと表現の幅が広がります!

使用しているフォントも一緒に掲載しているので、ぜひに参考してみてくださいね。

『年月日』を省き『.(ドット)』で区切ってみるのも定番です。

数字の欧文フォントが困ったら、数字が綺麗な「DIN」「Helvetica」「Futura」がオススメです!

こちらも同様に『年月日』を省き『/(スラッシュ)』で区切ってみるのも定番です。文字の『/(スラッシュ)』をそのまま使うと太いフォントが多いので、『/』をパスなどで描くことで、自由に調整することができます。

サンセリフ体(ゴシック)のフォントだけではなく、デザインにあわせてセリフ体(明朝)フォントなどを使うことで、おしゃれに日付をデザインすることが可能です。

セリフ体フォントの定番ですが「Bodoni」「Copperplate」「Caslon」「Garamond」は数字も綺麗なので、オススメのセリフ体フォントです。

開催期間などを、日程を並べて入れる場合「〜」「▶」「・」「→」「ー」「>」などの記号デザインのレパートリーを持っておくと、デザインのトンマナにあわせることができます。

ぜひ参考にしてみてください!

日付以外での、数字を使った文字組についてはこちらで解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

こちらは「記号」を使った文字組みで覚えておきたい基礎とテクニックをご紹介しています。

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