パッと見で「複雑そうだな」と感じても以外と簡単に作れてしまう場合もあります。
今回ご紹介する「グラデーション立体線」も複雑そうに見えますが、イラレのブレンド機能を使うことでとっても簡単に作成することができるので、参考にしてみてください!
最近ではappleのiPadの広告や壁紙などでも使わていた「立体線」ですが、デザインの装飾やアクセントでも活用するができるので、ぜひ覚えておくと便利な機能です!
Illustratorのブレンドでグラデーション立体線を作る
今回はこのような文字がグラデーションになっていることで立体的に見える「立体線文字」の作り方を解説していきます!
【Step1】文字のパスを描く
文字ベースとなるパスを、パスツールなどで描きます。
ポイントとしては、一筆になるように筆記体のように1本で繋がっているパスのラインを書くことで立体感がうまれる文字が出来上がります。(パスが別れて一文字づつ離れていても大丈夫ですが、今回は1本で繋がっていることを前提に作り方を進めていきます。)
【Step2】グラデーションのブレンドを作る
楕円形ツールで丸型のオブジェクトを2つ作成し、それぞれ別のグラデーションを適用します。
今回は「青(#0b70e4)から紫(#9120f7)」「赤(#d30d46)から青(#0b70e4)」に変化しているグラデーションのカラーに指定していますが、どんな色でもたいていは綺麗に仕上がるので、色はお好きな色を指定しても大丈夫です!
作成した2つのオブジェクトを選択し、画面上部メニュー[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]からブレンドします。
【ブレンドオプション】パネルで、[間隔:距離]に設定します。[距離]にしておくこと、2つのテキストレイヤーの間を指定した距離の数値でオブジェクトが生成される設定になります。
数値を最小値や小さい数値を入力しますが、画像のように[1px]などの最小値にするとデータが重くなる可能性もあるので、2つのテキストレイヤーがスムーズに繋がる数値であれば、最小値でなくてもOKです!
距離が『px(ピクセル)』になっていますが、 『mm(ミリ)』の表示になっていても大丈夫です。
【Step3】ブレンドを文字の線に適用する
【Step1】で作成した文字の線と、【Step2】で作成したブレンドを選択した状態で、画面上部メニュー[オブジェクト]→[ブレンド]→[ブレンド軸を置き換え]を適用します。
[ブレンド軸を置き換え]を行うことで、ブレンドで作成していたグラデーションのカラーや線幅が、文字のパスに適用されます!
調整して完成!
パスの始点と終点に、丸のオブジェクトがあるので、サイズを拡大縮小すると線の幅、グラデーションの色を変更などの調整することができます。
2つの丸オブジェクトのレイヤー順によって、線の重なりが変化するので、お好きな順に調整しておきましょう!
お好みのサイズ、色、重なりなど調整すれば完成です!
ちょっとひと手間
「立体感が足りないな」と感じたら、線の重なる部分にブラシなどを使い影を追加することで、より線に立体感が生まれる文字になります。
私は文字はイラレで作成してから、フォトショ(Photoshop)にもっていきブラシで影を追加しています。
アレンジ
ブレンド元を2つのオブジェクトで作成してきましたが、3つ、4つと数を増やしていくことでよりカラフルな表現をすることも可能です!
動画で解説
イラレのブレンド機能を使ったテクニック
— ナナ👀デザナビ|デザインを図解で解説 (@wkwdesigner) February 16, 2022
【 立体線 】 pic.twitter.com/0t174vBIMr
イラグラデーション立体線文字の作り方をツイッターに動画であげているので一緒に参考にしてもらえたら嬉しいです。
ブレンド機能を使った他の表現方法
ブレンド機能を使った他の面白い表現方法もご紹介しているので、合わせてみてください!ブレンド機能の可能性は無限大です。
文字が連なっているような「多重文字」の作り方を解説しています。
文字が波のようウェーブしている「波形文字」の作り方を解説しています。
飛び出てくるような立体な文字の作り方を解説しています。