ゼロからタイトルやロゴを作ると少し大変ですが、既成フォントをアレンジしてタイトルやロゴのデザインをすることで簡単に良い感じに仕上げることが可能です。
バナーデザイン、ポスターデザイン、Youtubeサムネなどのデザインを作成していると、ベタ打ちテキストのタイトルだと「少し物足りない」と感じる瞬間も多いかと思います。そんな時に『サッと作れる!』8つのアイディアと作り方のテクニック、作例をご紹介します!
今回はAdobe Illustratorを使って文字を加工していますが、別の文字が加工できるアプリなどでも大丈夫です。
こちらの記事はアプリ「Adobe Illustrator」を使ったTipsになります。持っていない方や更新間近の方は「Adobe CCをおトクに購入する方法」も参考にしてみてください。
タイトルやロゴをデザインする8つのアイディアと作り方
フォントを少しアレンジすることで、タイトルやロゴのデザインを作成します。
そのため、使用しているフォントの紹介をしていますが、一部有料フォントも使用していますが、持っていないフォントの場合は似ているフォントなどで代用してもらって全然OKです!
今回ご紹介する8つのタイトル・ロゴのデザインアイディアです。
映画ポスターや小説表紙っぽいですが、バナーデザイン、ポスターデザイン、Youtubeサムネでも使えるテクニック・アイディアなので、ぜひ参考にしてみてください!
(1)三角形を追加して疾走感・加速感
使用フォント:VD ロゴジー 特太
- 文字を斜体に変形
- 三角形のシェイプを追加する
文字太めのゴシック系フォントを使用すると良い感じになります。三角形のシェイプを作成し、文字の端などに付けるだけで、スピード感・疾走感・加速感を感じさせる文字を作ることができます!めっちゃ簡単。
「速達」「時速」などの速さを表すタイトルや、ジムや運動などスポーツ系のデザインととっても相性が良いアレンジ方法です。
(2)文字の一部を丸形や三角に置き換える
使用フォント:コーポレート明朝(フリーフォント)
- 文字を長体に変形(水平比率80%ぐらいにして、大胆に長体に変形)
- 文字のウロコ(文字に端に付いている三角の赤い部分)を削除
- 丸形に置き換えても文字として読める部分を●(丸)や▲(三角形)の形に置き換える
中細めの明朝体フォントと相性が良いアイディアです。明朝体の文字のウロコを削除することで、無機質な印象を出すことができます。
今回の作例では、文字の一部を●(丸形)に置き換えていますが、丸形以外でも▲(三角形)や■(四角形)などに置き換えるだけで、オリジナル感のあるタイトルやロゴが出来上がります。
(3)エンベローブで飛び出てくる感
使用フォント:VD ロゴジー 特太
- Illustrator(イラレ)で上記の赤線のようなパスを作成
- Illustrator(イラレ)のエンベローブ機能を使ってワープを作成
イラレのエンベローブ機能を使って、文字が飛び出てくる感を作るだけで、コミカルな印象になります。太めのゴシックを使うことで、文字のラインが見えやすくなるので、立体感がうまく表現されます。
(4)長体 + 斜体
使用フォント:リュウミン
- 文字を長体に変形(水平比率80%ぐらいにして、大胆に長体に変形)
- シアーツールなどを使い、斜体に変形
「文字の縦横比を変更してはいけない」と教わった方も多いかと思いますが、あえて長体に変形させたデザインにすることによって、違和感を生み出しているタイトルデザインです。長体と斜体にすることによって、シャープな印象に仕上がります。
(5)ペンツールでトレースしてデフォルメ化
使用フォント:コーポレート・ロゴ(フリーフォント)
- 文字の上からペンツールでなぞり線を作成
- 線の位置や角丸などの調整を行う
作字に近いデザイン方法です。作例では使用フォントをコーポレートロゴフォントを使っていますが、なんでもOKです!
フォントの上からペンツールを使い、線のみで文字をトレースを行っていきます。トレースする際に、文字のまんまトレースしていくより、斜めのハライを真っ直ぐの線にしてみたり、線を少し離してみたりするだけで、オリジナリティあるタイトル・ロゴデザインを作り出すことができます。
(6)ハネやハライを大袈裟に足す
使用フォント:うつくし明朝体(フリーフォント)
- 文字のハネやハライからパスツールを使い、ハネやハライを足す
はねやはらいを”大胆に・大袈裟に”伸ばすだけで一気にエレガントで優美な印象になるアイディアです。書体は、明朝体など「はらい」があるような書体を選ぶことがポイントです。
ハネやハライの詳しい作り方はこちらの記事でもご紹介しています。
(7)アウトライン文字の一部を消す
使用フォント:UD新ゴ
- 文字をアウトライン線で表示
- いい感じになるように一部のアウトラインを削除(ざっくりすみません!)
作成でUD新ゴを使っているように、極太なゴシックを使うことで文字をアウトラインで表示しても潰れた印象にならずに読みやすさは保つことができます(細めのゴシックだと潰れてしまいアウトライン表示だと読みづらい印象になってしまうので、あまりおすすめできません!)。
また一部のアウトラインの線を削除することで、印象的な文字になるのでタイトルデザインなどにおすすめです。線を消しすぎると視認性が悪くなってしまうので、やりすぎ注意です。
(8)文字の一部を消す
使使用フォント:リュウミン
- 文字の上からペンツールでなぞり線を作成
- 線の位置や角丸などの調整を行う
一部の文字の部首や部位を消します。それだけで映画のタイトルロゴや、小説の表紙タイトルで使われていそうな文字を簡単に作成することできます。
消す位置によっては、文字の可読性や視認性が低下してしまうおそれがあるので、1文字につ1〜2部位程度にしておき、注意しながら作成してみましょう。
さいごに
文字(またはフォント)によってデザインの印象がガラっと変わってくるので、デザインをする上ではとっても重要な要素です。たくさんのタイトル・ロゴデザインのアイディアの引き出しを持っているだけでも、いざデザインをする際の助けになるはずです!
他にもタイトルやロゴのデザインアイディアを、他にもご紹介しているので、こちらの記事も合わせてご参考ください!